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第7章 Political Disorder and the Road to War, 1911-1937 ここまでの総括

1873年に戻った岩倉使節団が,国を運営するには何が必要かの広い知識を得て日本に戻り,指導者として国が目指す方向を共有していたため,長期的,安定的リーダーシップを発揮でき,成功だった。

しかし,1930年代の日本政府は巨大な組織になっており,権力は分散し,様々な集団が国を掌握しようともがいていた。しかし,だれ一人として国全体の行方を決める権限を持ったものはいなかった。

Vogel (2019)

まとめ

日本の悲劇

明確な戦略やミッションがなく,戦略を策定し,実施することのできる中枢組織がないまま,強力な兵力を持ったこと

Chinaの悲劇

戦略的に情勢を把握できたのに,日本の侵攻を阻止するための,統一した政府がなく,産業がなく,武器も持たなかったこと

わからない単語

Duan Qirui 段 祺瑞(だん きずい)
abridge 制限 削減
ameliorate 改善する 改良する
blunders 大失敗
revere 崇敬する
dignitaries 政府高官
armistice 休戦
conciliatory 融和的
apocalyptic 天啓的な
valedictorians 卒業生総代
capitulated 降伏する

References

Vogel, Ezra F. 2019. China and Japan: Facing History. Harvard University Press.