コストセンターとコスト構造 ch 5
- コストセンターに集中的に対応することが必要
- コスト毎に性格は異なり、異なる対応が必要
- 一番効果的なコスト削減は、その活動・業務をやめること
- コストを効果的にコントロールするには,ビジネス全体として考える
- コスト分析をするコストは付加価値を生む活動・業務のコスト
コストセンターを特定
コストセンターとは,多大なコストがかかっている部分であって,有効なコスト削減がビジネス業績につながる部分。
- 金銭的資源は大抵の場合、コストセンターである
- ロジスティクも、コストセンターである場合が多い
- 製造業では、原材料は最も大きなコストセンターである可能性が高い
- 対照的に、製造コストはコストセンターでない(現代では製造コストの割合は小さく,コスト削減に成功するには技術的なブレークスルーが必要)
コストセンター中のコストポイント
コストポイントとは、コストセンターの中でコストの大半を占めるごく少数の活動・業務。
コストは、コストセンター全体のコストに対する割合とともに、顧客が支払う金額に対する割合も求める。トランザクションで求めたコストを対象にする。
4つのカテゴリーにコストを分類する
Productive costs
分析する際には,「もっとも効果的な製造方法はなんだろうか」と問うこと。
分析にはIncremental Analysisを活用するが,本質的にはProdctive cost自体はコントロールできない。Productive costを間接的であってもコントロールできるのは、人的資源や金銭的資源をビジネスチャンスに集中することによってのみである。
Productive costの分析には,鍵となる資源である,人,時間,お金をどれだけ使っているかの観点が必要である。
Support costs
Support costsを分析するときには,そもそもそのコストをかける必要があるかどうかを吟味しなければならない。もしあるSupportをやめることで損してしまうお金が,その Supportのcost以下であれば,そのSupportはやめるべきである。
もし,何らかの理由でそのSupportをやめることができない場合,最小努力の原則を適用する。これが業務の見直し,体制の見直しにつながる。
Policing costs
最も良い方法はPoliceしないことである。やめることができなければ,Support costsと同様に最小努力の原則を適用する。その場合,統計的な手法を用いて,必ず実施される活動・業務で広範囲におよぶものを抽出するやりかたがエレガントだ。
Waste
Wasteとは活動・業務のコストでその活動がビジネス業績につながらないもの。もっとも恐れるべきコストは,何も生み出していないにもかかわらず,有無を言わさずかかるコストだ。